なんとも香ばしいタイトルをつけてしまいましたが、10月にヒヤシンスの球根をホームセンターで買いまして、初めてヒヤシンスの水栽培(小学生の頃にした記憶が薄っすら…あるような無いような…)にチャレンジ。
Instagramでは写真を定期的にアップしていたのですが、球根から花を咲かせるまでを改めて振り返りながらまとめてみたいと思います。栽培に当たって沢山の情報を参考にさせてもらいましたが、実際やってみて僕なりの栽培方法やコツ、楽しみ方なども紹介できればと思います。
ちなみに“僕らの”とありますが、全然
単独犯です。
笑 なんとなく「ぼくらの七日間戦争」みたいなタイトルがキャッチーでいいなって思っただけなので。(TM Network主題歌のね…若者は知らないかぁ…)
記憶が曖昧なところもあると思いますがどうぞ暖かい目で見てくださいね。
2017年10月8日 :ヒヤシンスの球根を購入
そもそもやろうと思ったきっかけが、植物を見にホームセンターに行った時がちょうど時期的に球根の出始めの頃で、「いっちょ育ててみようかー」と思ったのがきっかけでした。
そしてもう少し遡ると、日本橋三越の屋上に「チェルシーガーデン」という園芸店があって、そこが結構好きでよく行くんですけど、そこに可愛いガラスのバルブベース(球根植物の水栽培用ベース)が売ってたんですよ。その時はへーこんなオシャレな育て方があるんだなぁと思っていたんですが、そして時は経ちホームセンターで球根を発見したらその時の記憶も蘇ってきて、これだ!と思ったんですよね。ということでホームセンターの売り場にはヒヤシンスの球根がたった3つしか無かったんですが、その3つ全て購入。そしてこれまた水栽培に挑戦しようしていたたチューリップの球根5球も一緒に買いました。
さてさて買ってきたはいいものの、肝心の育て方がわからんいうことでネットで育て方を調べてみました。するとどうやら冬に咲く球根は寒さを感じないと、「あれ?暖かいからまだ冬になってないな…」と思っちゃって成長しないらしいということが判明しました。
じゃあどうするのかといいますと、擬似的に冬を感じさせるために冷蔵庫へ球根のまま数ヶ月冷やしておくといいらしいです。これは一緒に買ったチューリップも同様(実はチューリップの方が冷却期間は長い)で、私もみなさんに倣って紙袋(が湿気を吸うので良いみたいです。)に包んで冷蔵庫へIN。
球根買ってきてまさか何もせずいきなり冷蔵庫へ入れることになるとは思いもしませんでした。とりあえずみんなお休みなさい…。
2017年10月29日: 吹きガラス体験でヒヤシンスのための”バルブベース”を制作
以前に記事した”吹きガラスワークショップ”ではヒヤシンスのために”バルブベース”を自分で作りました。
ちなみにバルブ(球根)ベースとは、みなさんもご存知だと思いますが、ガラスベースの上に球根を乗せられる「受け」がついているアレです。
そうそう上のこういうやつです。よく見ますよね。
このワークショップはみんなで一つのものを作るというものではなく、みんながそれぞれデザインを考えるものでした。なのでみんなはコップとか器だったんですが、私は真っ先にアレしかない!と思ってバルブベースに決定。くびれたところが難しそうとビビっていましたが、少し歪ですけど意外とうまくできましたし、メチャクチャ可愛いのが作れたので大満足です。
ただ欲を言えば、球根植物ってただ葉や根が成長するだけじゃなく、球根自体も結構大きくなるんですよね。それを考えていなかったので、意外と小さく作ってしまい球根を受ける所の大きさは本当ギリでした。
なので同じことされる人は球根の成長を考えた花器選びをしてください。(まぁバルブベースまで作る人はいないか。笑)
出来上がったものはこちら。本当可愛いなぁ。この時は早くこのベースを使いたくて仕方ありませんでした。ですがまだ球根たちは夢の中…。
2017年11月21日: 球根を眠りから起こして、根を育てる
さあついに約2カ月間冷蔵庫に入れていた球根を取り出して、水に根を浸し始めました。ただ水に浸してからも冷暗所に置いておかなければいけないので、引き続き冷蔵庫で管理します。
いきなりバルブベース使ってもいいんですが、ちっさい冷蔵庫なのでそんなスペースはありません。なので根に水が浸かってればいいので小さい器に水を張ってオシリの方だけ浸しとけばOKです。
もし外で管理する場合はできるだけ気温が低い場所で、箱など被せて遮光してください。何故なら日光を浴びると温度も高くなるし、葉が出てきます。まずは葉を出さず根だけ成長させるために遮光して育てます。暗くて大丈夫かよ?と思うかもしれませんが、安心してください。掘り上げる前に球根がしっかりとエネルギーを蓄えているのでちゃんと育ちます。だって土の中も同じように光がありませんから大丈夫です。
これが約1週間経過した様子です。キンキンに冷えてますが根っこがニョッキリ生えてきてますね!引き続きこのまま冷蔵庫に入っててもらいます。
2017年12月16日: ついに日光デビュー
それから約3週間根もだいぶ長くなってきたし、頭からひょっこり葉の先が見え始めてきたので、寒い冷蔵庫から暖かい室内での管理へ移行しました。
やっとあのバルブベースの登場ですよ!しかしバルブベースは1つだけ。球根は3つあるのでどうしようかなーと考えましたが、まぁ新しいの買っちゃえばいいんですけど、私は生粋のDIY野郎ですから普通のコップに球根をセットできる土台をワイヤーで作っちゃいました。
あらいいじゃない!
雨後の筍じゃないですけど、ここからの成長はまぁーーすごいです。1時間単位で成長してる感覚。根もグングン伸びていくので見ていて楽しいですよ。
2017年12月29日: 年末でも止まらない成長
当たり前ですが植物に年の瀬とか関係ないです。笑
日光デビューさせてからたったの2週間でこの成長!根は4倍くらい伸びてるんじゃないですか?ヒョコっと出てた黄色い葉も、日光を浴びて緑色になってきました。よく売っている芽出し球根の感じに近くなってきましたね。
私は確かこの日くらいに実家へ帰省。私が家にいないお正月の間も、もちろん成長は止まりません。
2018年1月16日:年が明けても止まらない成長。そして蕾チラリ
年が明けて2018年になりましたが、相変わらず成長を続けるヒヤシンス。青々とした葉は10cmを超えて、根はさらに伸び続け、底に着いてからグルグルに巻いちゃってます。
そして上から覗くと…
つ、蕾が!
ついに待望の蕾が見えてきました。日光に当ててからが本当に早いですね。
ちなみに水を定期的に入れ替えていますが、そこまで神経質にならなくてもいいと思います。私は気づいたらやってた感じだったので、1〜2週間程の頻度でした。
2018年1月27日:もう咲く寸前、いやもう咲いていた
蕾が見え始めて10日間でさらに根も花茎も伸びて、蕾の先も開き始めました。こうなったらもうカウントダウンです。
と、思いきや…
あ、もう咲いてたんですね!?
実は赤の球根が一番成長が早くて一足先に満開を迎えました。そしてバルブベースの代わりにケメックスのドリッパーで育てていたんですけど、可愛いですよね!
どうでしょう?とっても立派に育ちました。ピンクに比べて高さもあって一回り大きいです。この時すでに咲いた花の奥の方に2つ目の蕾も控えていて、まだまだこの先も楽しめそうです。
2018年2月6日:ついに全球満開
球根を買った10月から足掛け4ヶ月…ついにすべての球根が満開になりましたー!
ピンクは2つ目の蕾も満開になって、ボリュームもあって華やかですね。黄色は咲くまで一番遅かったんですが、スーッと真っ直ぐ立っていて立派です。
バーンと3ショットです。実はよく見ると若干花の付き方が違っていて、赤は花自体が小さいんですけど数を多く付けていて、紫に近い赤ですね。ピンクは花一つ一つが大きくて立派ですが数は少なめ。花びらは内側が濃い色で外側が薄くなっているのが特徴的です。黄色はタイプ的にどちらかというとピンク寄りで、一輪が大きいタイプで、花びらの先がなぜか緑でした。
あまり詳しくないのですが、種類が違うんでしょうか?それとも育て方で若干変わってくるんでしょうか?謎です…。まぁ無事にすべて咲いたので今回の栽培は大成功でしょう!
ちなみに今回肥料や活力剤などは一切与えていません。水のみです。実生でお馴染み「メネデール」でもあげようかなとも考えたのですが、成長著しかったので与えていません。花が付くのが遅いなーとか、根が伸びないなーと感じたら、与えるのも全然アリだと思いますよ。
2018年2月11日:最後は切り花で楽しむ
赤のヒヤシンスは咲いてから約1カ月楽しませてもらいました。なのでそろそろ花もシオシオなってきたところで根元からザクッと切って切り花にしちゃいました。
黄色はまだ蕾の花茎がありましたが、切ってからも花は開きます。手頃なベースがなかったので、コーヒー豆のストッカーで使っていたジャーをベース代わりに活けてみたんですが、いい感じです。
いつ切るかにもよるんですが、切り花にしてからも1週間は花も持ちます。切り花用の栄養剤をあげればもう少し持つかもしれませんね。
冬の球根物語はこれにて終了という事で最後まで観て頂きありがとうございました。
まとめ
私が今回ヒヤシンスの水栽培に挑戦して感じた、私なりのポイントをまとめました。
球根を買ったらまずは紙袋に包んで冷蔵庫に2〜3ヶ月入れておく
根を水に浸ける始めてもしばらく1ヶ月くらいは冷蔵庫(もしくは冷暗場)で管理する
根がある程度伸びたら室内の日の当たる場所に移す
水は定期的に交換する。継ぎ足しではなく入れ替える。
根は呼吸しているので、水を入れ過ぎないこと。水の量はベースの2/3程度にする。
花が終わった後土植えにする場合は、花がらだけ摘み取る
そんな難しい事は全然ないんですが、とにかくある程度の期間冷蔵庫に入れて寒さを感じさせる事がポイントですね。
球根を買った時はちゃんと咲いてくれるかな?と不安だったヒヤシンスも無事全て咲いてくれたし、(たぶん)初めて球根植物を育てたので勉強にもなりました。
ただ、この後の球根をどうしようかなと思って調べてみたら、また土に植えると来年もしかしたらまた咲かせられるということで植えてみようと思ったんですが、どうやら葉を残したまま球根を植えて来年の栄養を蓄えなければならないらしいです。なぬー!葉もスッパリいっちゃったよ…
もし土植えにする場合はポイントにも書いたんですが、“花がら”だけ摘み取る、もしくは切り花にする場合は花茎だけ切るのが良いそうです。
一応脇芽がバサバサ出ているので葉は若干あるんですが、うまく育つか….?ちょっと今度土に植えてみます。
そして、あれ?ヒヤシンス以外にも買ってなかった?と思ったかもしれませんが、そうなんです。
実はまだ球根物語は続いているんですよ。
(うざいですね。この煽り 笑)
一緒に買ったチューリップもヒヤシンスと並行して育てていたんですが、現在絶賛成長中です。Instagramでは成長過程の写真をアップしているんですが、こちらも今後まとめて「僕らの球根物語 2018-17 春」として記事にしようと考えています。笑
もし来年ヒヤシンス育ててみようかなと考えている方の参考になれば嬉しいです。ひとまずお疲れ様でした。