記録的な猛暑や豪雨、逆走台風など今年の夏、日本の天気はどこかおかしいですね。
先日の西日本の豪雨では初期から時間が経つにつれて被害の甚大さが徐々に明らかになっていき、被害に遭われた方々を思うと本当に胸が痛みます。それと共に自然と対峙した時の人間の無力さを改めて痛感しました。
植物を栽培していると、どこか“自分が育ててあげている”と傲慢な考えになりがちですが、コントロールできていることなんてほんの少しだけで、当然ですが自然は私達の思惑通りにはいきません。
身近な植物でさえなぜ枯らしてしまったのか、なぜ花が咲かないのか、なぜ実をつけないのか。こんな悩みは何世紀も前から続いています。逆を言うとこれらを克服するために生態について学んだり、知恵を絞って工夫をすることこそが植物栽培の醍醐味とも言えます。
植物栽培と災害を同列に考えるのも不謹慎な事かもしれませんが、自然とは人間にとっての「恵み」だけではなく「脅かす存在」になりうること、そういう当たり前のことを改めてうーん…と考えさせられました。
そして被災地にも熱心な園芸家の方々もいらっしゃるでしょう。人間だけではなく、長い時間を掛けて育てられた植物たちも豪雨によって被害にあってしまったと容易に想像できます。
ということで、多くのみなさんと同じように私も恥ずかしくて言えないほど微々たる額ではありますが、西日本豪雨支援の寄付をさせて頂きました。
被災された方々が、平穏な日常に一日でも早く戻れることを心から願っています。
自分だけの鉢を作りました
いきなり神妙な雰囲気で始まってしまい申し訳ありません…。さて気を取り直してここからが本題です。
先日陶芸体験でオリジナルの鉢を作った記事をアップしましたよね?そして記事の最後になんか鬱陶しい煽りみたいなのが書いてあったの覚えているでしょうか?
覚えてないよ〜。読んでないわ〜。って方は下のリンクから。
そうなんです。鉢を作ったってぇ事は、その鉢に植物を植えなきゃいけないわけで、その鉢に合う男前な植物を探しにある所へ行って参りました。
鉢に合う植物を考える
と、その前に鉢に合う植物は何だろう?と考えてみました。
この2点が実際作った鉢なんですが、上の鉢は大きさはだいたい4号鉢程の大きさで、手びねりなのでぶ厚くてズシッと重いです。色も黒っぽい鉄系の釉薬なので、刺々しい厳つい姿のものが合うかなぁとなんとなくイメージしました。
刺々しいというとやはりサボテン、アガベあたりがパッと思いつきますが、どちらも背丈は低く重心(見た目のバランス)は下の方。そうすると重たい雰囲気の鉢に重心低めの植物だと益々重ーい雰囲気になってしまうと感じました。
なのでせっかく重たくて土台はしっかりしているので背が高いアロエなんかもマッチするかもしれません。
お!良いですね。これは「アロエ・シリアリス」です。そんなに厳つくないですがこのあたりの種類が合うんじゃないかな?
続いて下の青い鉢ですが、ぽってり丸くて裾広がりな形が可愛いですよね。青の釉薬と表面に付けたテクスチャーのおかげなのか、さっきの鉢とは逆に扁平な形にしては軽ろやかな雰囲気があります。ていうかこの鉢自体が植物的な雰囲気持ってますね。
こちらはさっきとは逆に背が低くて鉢と似た雰囲気のポテッとした植物が合いそうです。横から見ると数字の“8”みたいなシルエット。(わかります?) そうなるとやっぱりサボテンがいいですかね。棘しくなくてツルンとした肌のものです。
うんうん!ランポーは似合いそう!
実際に探してみた
なんとなくイメージはできたので実際探してみました。まずはいつものオークションをチェック。
魅力的な植物が沢山ありますね〜。しかも趣味家さんが出品しているので値段も手頃なものも多いです。
ただランポーなどサボテンは結構な種類が出品されているんですが、木立ち性のアロエは全然無いです。アロエ自体が人気無いのかな?笑
パソコン見ながらうーん、うーんと唸ってたんですが、やっぱり実際手に取って見てみないとわかりません。なのでホームセンターにでも見に行こうかなと考えました。豊洲のビバホームはホームセンターとは思えないほどの品揃えでして、植物屋さんよりマニアックな物があったりします。(前に行った時“バルボフィラム・モニリフォルメ”が置いてあった時はおったまげましたね。笑)
と思ったのですが…やっぱり餅は餅屋という事で、どうせなら大きなハウスに無数の植物たちがズラーッ!と並ぶ多肉・サボテン農園でお気に入りのものを探して、尚且つ育て方の専門的なアドバイスも聞けるかも?と思うようになりました。
前からSNSでFFさん達が行ってきましたーっていう写真を眺めては、羨ましいな…って思ってたんですよね。
という事で東京近郊の農家さんを調べてみました。
都内だと最も有名なのは“鶴仙園”ですよね。
駒込の本店と、池袋西武の屋上に2店舗構えていて、多肉・サボテンと言ったらココ!というほどの老舗有名店でございます。
ただ以前池袋のお店に行った事あるんですが、もちろん希少な品種なんだろうと思いますがなかなかのお値段…。その時は買えない…と思って早々に退散した記憶があります。
今だったらある程度の希少性とか把握してるので「そっかーそうだよなー」となるんですが、行った時は植物にハマり始めくらいだったので、「お、おうふ…」俺が足を踏み入れようとしているのはこんな世界か。と戦慄したのを覚えています。(大袈裟)
他には東京近郊だと“グランカクタス”や“二和園”が有名ですよね。どちらも千葉県にあって車で30分くらいの距離らしく、車であれば1日でハシゴ出来ちゃう、というか多肉サボ好きは両方回るコースが当たり前のようです。
私はどちらも行ったことはなく以前ブログにも書いたのですが、オークション経由でグランカクタスから「ケファロペンタンドラ・エキローサ」と、「フィルミアナ・コロラータ」を購入した事があります。
今思うと初心者のくせに抜き苗やほぼ未発根の植物買うなんて、勇気あるなぁと思いますよね。無知って凄い。笑 ちなみにこの2株は今でも超元気に育ってます。
どちらも温室が10棟ありまして、そこに数え切れない程の多肉やサボテンが所狭しと並んでいるんですが、行った方のブログを読んだだけでワクワクしますよね〜。
ですが…やっぱりどちらも車が無いと厳しそうです。車を持っていない私は、じゃあレンタカー借りるか。となったら結局レンタカー代で植物いくつか買えちゃいますからね。
電車で行けてもっと近場に無いかなーと探していたら、どうやら同じ千葉県の柏市に
「染谷サボテン園」
というサボテン農家さんがあるらしいです。
へぇー柏にそんな所あったなんて知らなかったなぁ。しかも最寄り駅の東武野田線(今はアーバンパークラインと言うらしいですね…野田線沿線はパーク感はあるけどアーバン感はある…かな? (失礼)) の「増尾駅」から徒歩12、3分なので全然電車で行けそうです。
ここはウェブサイトは無くオフィシャルだとブログのみ。しかも新入荷した植物の写真を淡々とアップしているだけ。他の情報は行った方のブログしかなく写真をみると、なんというかワチャーっと植物が並べてあってかなりワイルドな雰囲気….。しかもアポ無しでの訪問はNGで、事前に営業しているか確認を取らなければいけないとの事。ワクワクする反面ちょっと不安になってきました。笑
実際行ってみた
こちらが染谷サボテン園のブログですが、(スマホの場合は「PCビュー」にしてください。)右のサイドバーに携帯の番号が書いてあるのでここに連絡するようです。
ちょっとドキドキしながら電話してみました…
が出ない…。
まぁ朝だからかな?と1時間後くらいに再度掛けてみるも…
出ない…。
なんだーこのすんなり行かない感じは…。
じゃあここに書いてあるようにショートメールでも送ってみるかと送ったら、すぐ返信!今日営業しているとの事で〇〇時に伺いますと連絡して、早速電車で向かいました。
最寄り駅は先程書いたように東武野田線の「増尾駅」になります。JR柏駅から2駅と都内からでも行きやすいです。駅からは歩いて12〜3分くらいで、向かう途中周りは畑や緑が多くてとてものどかな雰囲気。スマホで地図見ながら行けば全然余裕ですが、「柏市立土小学校」に隣接していますので小学校を目印に向かえばいいでしょう。
そして実際サボテン園に到着すると、温室の入り口が小屋のようになっていて、ガラガラっと戸を開けて中に入ると園主の染谷さんがいらっしゃいました。
「先程連絡しました〇〇です。」と伝えると「あーどうぞどうぞ。ゆっくり見てってー。」と待ちに待った温室へ通してくれました。
ドドーン!うわー!こ、これがサボテン農園かー!
見渡す限り植物、植物、植物。凄い数の多肉植物やサボテンが並んでいます。ハウス(温室)は1棟だけで、ハウス内は2本の通路があって左右中央に植物が並んでいます。そして2階というか上の方にもハシゴの掛かった棚があって、こちらはチラッとしか見えないですがかなり大型のサボテンやアガベが鎮座していました。
そして肝心の購入方法なんですが、基本的には一つ一つに値段は付いていませんので気になるものを持っていき、その都度値段を聞いていく感じです。エケベリアなど多肉の小さいものはだいたい¥500〜¥1,000くらいなのでカゴに欲しいものを何個か入れて、まとめて聞いてください。まとめて買うとオマケしてくれたりしますよ。
ちなみに黄色い札が付いているものは標本株だったり、種を取るための親株だったりするので非売品とのことです。
では少しずつ見ていきましょう。
一見植物が無造作に置いているようで、種類によってハウス内の光の入る角度や風の通る場所など独自の配置があるのでしょう。全部詳細に伝えるのは不可能なんですが、なんとなくゾーンに分かれていて、入り口を入ると最近入荷した植物や大きめサボテン、その少し奥に台木になるサボテンや小さめのサボテンが置いています。左の少し日陰の方にハオルチアやガステリアなどのゾーン。
カラフルなサボテンの寄せ植えなんかもあったんですが、「こういうのもやらないとダメなんだよ〜」って言ってました。笑
奥へ進むと一旦棚が切れて別の棚になるんですが、ここからはアロエやアガベなどが置いてあって、おそらく親株になっているエケベリアの超大株なども置いていました。
上の写真は高さ150cmくらいありそうなボンバックス。こちらは非売品なんですが、近くににワンサイズ小さいものもあって、そちらは諭吉&樋口ペアくらいのお値段らしいです。それでもお手頃。(お値段は必ずご自身で確認してください)
この温室は奥に進むにつれて、段々とワイルドな雰囲気が漂ってきて、特に左側の通路は売り物かわからないものや、巨大な地植えの植物が出てきたりします。ちなみに写真中央のモンステラはハウス内に地植えしてるんですが、かれこれ50年ほど生きてるようです。(マジか!)
なんと立派な”アガベ・チタノタ No.1“の黄覆輪です。これは欲しい…と思ったのですが、黄札の非売品…。
特に奥のアロエゾーンは圧巻です。これ興味ない人が見たらなんの植物か、そもそも生きてるのかよくわからないでしょうね。私でもよくわからないですもん。笑 とにかくマダガスカル系や交配系のありとあらゆるアロエが揃っています。
はぁぁぁ…これは”マルロシー(鬼切丸)“の大株ですかね…やばくないですか?これ。ここは自生地ですか?めちゃクソカッコ良くて泣きそう。笑
これは”ペグレラエ“ですかね?”エリナケア“?とにかくこいつもどっしりとして、風格があります。
いやーカッコイイ!こちらは左右に葉を重ねていって扇型に生長する”スプラフォリアータ“ですかね。”コンプレッサ“なんかも同じ部類に入ります。
う、美しい!!こちらは”アリスタータ(王妃綾錦)“ですけど超美株ですね!幾重にも重なったロゼットが本当に綺麗ですねぇ…。実は私ずっと綾錦を探していまして、(正確には王妃綾錦ではなく綾錦)こちらの値段を聞いたら非売品だそうです。残念…。
この綾錦10年以上前にここへ来た時も2万円以上したものらしく、ここまで大きくさせるのにとても時間が掛かったようです。最近出回ってる綾錦は”波路“などの交配種が混じっていて、オリジナルの綾錦では無いことが多いそう。交配種はすぐ子を吹くし大きくなるのも早いんですが、オリジナルは成長は遅いし、子株は殆ど出さないようなのでここまで大きい株はとても貴重ですよね。
そして棚の一番奥には”プリカティリス(乙姫の舞扇)“がありましたが、ヒャー!これも相当の年代物ですね!
バーン!
バババーン!
地植えされた巨大な”柱サボテン”がハウスの屋根を突き破って生えています。これはもはや植物園。いや、
植物園よりワイルドです。(良く言うと)
写真を見ると邪魔になって何箇所か切ってるっぽいんですけど、そこから更に分頭してよりスケールアップしているようです。行きは気づかなかったんですが帰りに振り返ってハウスを見たら屋根からサボテンがピョーンと飛び出してました。笑
いやはや、すごい所へ来てしまったと思いましたが、園主の染谷さんに話を伺ったところここは元々3棟ほどハウスが並んでいて、先代?先々代?の時は多肉・サボテンの他にも観葉植物や蘭もやっていたようです。何でもかんでも種類を広げすぎると管理が難しくなってくるので今は多肉・サボテンを残してハウスも1棟にしてしまったようです。
そして毎月30日に「30日会」と呼ばれる業者向けの競り会が行われていて、業者さんや趣味家さんたちが持ち寄ったものを競り(オークション)にかけるようなんですが、もうそれが50年も続いているらしく今の園主さんで3代目のようですので長い歴史を感じますよね。
こう言うと閉鎖的な雰囲気を感じてしまいますが、染谷さんも初めて伺った私にもとても気さくに話しかけてくれるし、栽培に関する事も沢山教えて貰えます。
それとこういうサボテン農園は顧客の趣味家さんが育てた実生苗などを引き取って、他のものと交換したりするみたいです。多肉やサボテンに混じって”ホヤ(サクララン)“が置いてあって、これ売り物ですか?って聞いたら「これお客さんがこの前持ってきたんだよ。」って言っていて、私もアデニウムとか実生してますっていう話をしたら「今度持ってきてよ〜。」なんて言ってもらえたり、地域密着というか人と人との関係性で成り立つ商売なんだなぁとしみじみ感じました。自分の得意分野じゃない植物をお客さんから引き取って、育ててみて品揃えの幅を広げたり、そのかわりお客さんの求めているものを探してあげたり、持ちつ持たれつの関係を先述の「30日会」同様、50年間変わらずに続けてきたのでしょうね。
実際に植物を植えてみた
さてさて、長くなりましたが色々お話を伺って、悩みに悩んで自作の鉢に植える植物を決定しました。
まず黒い鉢には
“アロエ・ディコトマ”
です。うんカッコイイですね!ちょっと植え替えてから痩せてしまいましたが、武骨な鉢に武骨な植物がピッタリです。実はアロエは沢山あったんですが、この時期は種を採ったり、カキ仔を取ったりするため「今の時期は殆ど出せないわー」と言われてしまったんですが、ディコトマは手頃なサイズのものがいくつかあったので、これにしました。
青い鉢は
“アガベ・笹の雪”
にしましたー。緑と青の配色が良いですね!はじめサボテンにしようかと思っていたんですが、笹の雪は以前から欲しかったのと、私は綾錦もそうですがロゼット状の植物が好きなんでしょうね。いいサイズのを発見してからもう頭から離れなくなってしまいました。笑
こちらも植え替えてから下葉をいくつか落としてしまいましたが、まぁ大丈夫でしょう。
まとめ
はじめて本格的なサボテン農園さんにお邪魔しましたが、もう居座れることなら寝袋持って一晩過ごしたいくらい楽しかったです。やっぱりホームセンターや園芸店で探すのとは品揃えが全然違うし、ワーッと並んだ中からお目当ての植物を探すのは“宝探し”に近い感覚でした。
染谷さんいわく、ここの植物たちは肥料や水を限界ギリギリまであげずに、いわゆる”辛め“に育ててるようです。それは何故かと言うと、ここのハウス内は加温装置が無いので冬はマイナスまで下がってしまうらしいんですが、冬に水をあげてしまうと植物が凍ってしまうと。そうならない為に春や夏場の暖かいうちから極力水をあげずに育てて冬越しをさせているようです。資金が潤沢にあったら加温装置付けて、冬でも24時間一定の温度にしてあげられればこのような育て方をする必要はないのでしょうね。
それと重要なのが、例えばホームセンターなどで売っている多肉やサボテンたちは、農園が採算を求める為に早く大きくしなければならず、水や肥料漬けにしてブクブク太らせて出荷しているようです。その方が見栄えも良いですしね。(もちろん全部が全部ということでは無いでしょうけれど)
なので買ってきていざ自分で育てようとしても、過保護に育てられた軟弱な株なので、環境に馴染めずすぐに葉を落としたり、枯れてしまう可能性が高くなってしまうみたいです。「そういう所から買ってきた植物は、生長した所と元々の色や形が全然違うから。」と仰っていたんですが確かにそうで、今働いている会社に移転祝いで結構大きめな”墨烏帽子(ウチワサボテン)“の鉢を取引先から頂いて飾っているんですが、暖かくなってきたら平べったいサボテンの上がムクムクと生長してきて伸びてくるんですけど、それが元々の形や色と全っ然違うんですよね!ヒョロヒョローっとしててあんな綺麗な楕円形になりませんし、アレオーレの間隔もまばらというか広いんですが、新しく伸びたところはもっと間隔がぎっちり詰まってて、色ももっと緑が濃いんです。まさにその通り。
だからそういったことにならないように、誰が買ったとしても日頃から厳しく育てていれば環境の変化に動じない株、すなわちちゃんと育つ株になるようです。
それと植物を買う時に一番望ましいのは”できるだけ自分の家の近くで育てられた、今動いている株“を買うと良いよとアドバイスをもらいました。家の近所で育った植物は当たり前ですが家と気候も環境も近いです。例えば沖縄で育った植物を北海道で育てようと思ってもなかなか難しいですよね。それと今動いているというのは生長する時期のことで、基本的には夏に生長するものは夏に、冬に生長するものは冬に買った方が失敗は少ないということです。それら全部をまとめると、
「植物はどこで買うかじゃなくて、誰が育てたかが一番重要」
と仰っていましたが、本当にその通りですね。欲しいからといってどこで育てられたかわからないようなものを買っても枯らしてしまっては意味がありませんから。沢山為になる話も聞けたし、カッコイイ植物も買えたし大満足です。
そしてそして!最後に、実は…はじめての訪問からこのブログを書くまでにもう一度お邪魔していまして…その時いくつか連れて帰ってきてるんですが、その中にはずーっと探していた植物も見つかったのでそれもご紹介したいと思っています。
まずは”アガベ・ポタトラム(吉祥冠錦)“です。
こちらは先月に五反田TOCで開催されたイベントの売れ残りらしく、小ぶりなアガベが可愛かったのでついつい連れて帰ってきちゃいました。どんな鉢にするか悩んで、以前作ったコンクリートポットに植えてみました。
お次が”オブレゴニア・デネグリー(帝冠錦)“です。
これはずーっと欲しいなと思っていたもので、一属一種の珍しい種類のサボテンなのです。オークションでもチェックはしていたんですが実生の手頃なものでも結構入札があるんですよね。それでここにも無いかなーと探していたら、たまたま最近接ぎ木から下ろしたてのが一つあって、しかもまだ台木に付いた状態で植えているので丈夫だよとのこと。運命を感じこれはもう買うしかないと思って、ついにゲットすることができました!
はぁーもう本当に美しいサボテンですねえ…。暇さえあれば鉢を持って舐め回すように眺めています。錦らしいんですが、斑入りとかもうどうでもいいです。笑 まだ小さいですがグッと締まってて形が抜群に素晴らしいですよね。
それと実は先述の”綾錦”のオリジナルも発見したんですが、交配種と違って栽培がここの環境だと難しいらしく結構弱っている株のようでした。本来開くはずの葉もキュッと締まっていて外側の葉も赤くなっていて、鉢から抜いて根もチェックしたんですが新しい根がまだ生えて無さそう。中心の葉が緑なので夏を越せばなんとかいけるかもしれないということで、家には持って帰らずもう少し経過観察をしてもらうことに。それとオリジナルの綾錦がどこかにあるかもしれないので探してくるよと言ってもらいました。探していたものが2つも見つけられて本当にラッキーでしたね。
いやーものすごい長くなってしまいましたが、農園は植物を見ているだけでワクワクするし、行く度に新たな発見があります。それと先述した所や染谷サボテン園の他にも都内近郊にはいくつかの農園があるので機会があれば他の農園にもお邪魔したいなと考えています。
兎にも角にも自分の鉢にピッタリの植物が見つかって一安心。