さて、残暑が〜…なんて言っていたのもつかの間、朝晩は肌寒くなってきました。関東地方でも最低気温が10℃を切ってきて夏型の植物をそろそろ取り込もうかなぁなんて考え始めています。昼は日差しもあって結構暖かいんですけどね。
世の中的にもハロウィンが終わったらもうクリスマスですよ。TVCMでは「みんなクリスマスだよ!うちの商品買ってよ!」みたいな事を盛んに言ってるようです。笑 もう背後には冬の足音を感じる季節になってきました。
で・す・が、今回は少し時間を巻き戻して、我が家で夏の終わりくらいから育てている植物について書いていこうと思います。しかも初めて口にできるものを育てたのですが、それは以前から常々育てたいと思っていた”ハーブ“です。
今回はまだ残暑厳しかった時期にDIYでプランターを作り、そこへ秋のハーブを植えて収穫までした記録をご紹介したいと思います。少し長くなりそうなので今回はプランターを作るまでの”制作編“と、ハーブを植えて収穫までした”ハーブの植え付け&収穫編“の2つに分けて更新しようと思います。
本当なら収穫したハーブで何度か料理を作ったりしたので写真とレシピの紹介でもしたいのですが、写真を撮るのをうっかり忘れてしまったので…それはまたの機会にしたいと思います。
ハーブを育てようと思ったきっかけ
今年の5月に今の家に引っ越して、その家が戸建てだと言うことは以前のブログで書いたんですが、
じゃあ庭があるのかといったら実は無くて、花壇程度のスペースしか無いんですよね。何年か前から将来的に庭や畑付きの家に住んで、野菜や果物など食べられるものを育てるのが夢だったんですが、せっかく一軒家に住んでいても、現実には畑も借りていないし花壇しかない…。
そんな中、マンションのベランダで野菜を育てている人もいるくらいだから、プランターで野菜でも育ててみましょうかしらと色々調べてみることに。そんな中目に止まったのがハーブでした。
元々香草系やバジルを使った料理などは好きだったんですが、調べていくうちに味だけではなくハーブの持つ効能や効果にも興味が出てきました。しかもハーブは野菜と違って畑のような場所も取らないし、プランターでも簡単に育つので我が家のように少ないスペースでも十分育てられそうです。
そしてそのうちハーブの本も買ったりしちゃいます。
ハーブ好きなら有名な本ですよね。よくNHKや、この前も雑誌に登場していましたベニシアさん。その方の本でハーブの事はもちろん、お庭の事、家の事など”暮らしの全て“について書かれています。
ベニシアさんが1年を通して里山の古民家でハーブと共に暮す様子が、旦那さん(はカメラマン)の美しい写真で紹介されているんですが、はぁぁぁやっぱりこんな生活憧れますねぇ。
影響されやすいので(笑)、こりゃぁハーブ育てるしか無い!と決心した今年の夏。いてもたってもいられなくなり、早速ホームセンター(以下HC)で木材を買っていました。
木製プランター作り
ハーブじゃないんかい!
と突っ込まれそうですが、はじめプラスチックのよくあるプランターで育てようとしていたのですが、病的なDIY癖が疼いて、せっかくならカッコいい木製のが良いなぁとプランターから作ることに。場所も限られていますから移動もできて、通路の脇に置けるような細長い形に決めました。じゃあどんなデザインにしようかなーとリサーチをしていくうちに北欧らへんの”脚付き“のプランターを発見。見た目も良いし、地面から離れている方が乾きやすく、腐食もしにくいのではということでこんなデザインにしました。
ジャジャン!良いですよね!
簡単な設計図というか展開図です。実際に作る前はもっと簡単な手書きのものでしたが、なんとなくイメージを固めてから木材を買いにいきました。
ちなみに、展開図に寸法を書いていませんよね。私のDIYは基本的に
なるべく木材を切らない
事を重視しています。やっぱり家にある工具なんてたかが知れてますから、大工さんや建具屋さんのような精度は100%出ません。切る箇所や加工する箇所が多ければ多いほど、後々寸法が合わなくなってきて無理した作りになっちゃいます。だからなるべく自分の作りたい大きさに近い寸法の木材を選んで、木材の寸法を基準に作っていくことが重要だと思います。
例えばこの脚の部分は、初めから高さは決めずに角材2本買ってきて、その「半分に切った長さ」と決めてしまいます。プランターの長さも初めから決めずに、木材見に行った際にこのくらいが良いかなぁというものを選んでいます。まずは構造だけを考えて寸法は買う時に決めるということです。
今はHCで切ってくれるサービスがあって綺麗に加工してくれるんですが、お金も掛かるし混んでいたら待たなきゃいけません。こっちはもう一刻も早く作りたいんですよ!(笑) まぁ正直売られている木材の精度もそこまで高くありませんが、慣れてない人が自分でノコ引くよりマシでしょう。
さてさて早速買ってきましたー。いつもお世話になっているビバホーム。今回は(たしか)サイド用に1×6の板を3枚、1×8の板を底面を1枚使っています。脚部分は(たしか)4x3cmくらいの角材を使用。念のため4本買いましたが、実際は3本しか使っていません。
ここでもポイント!ホームセンターで木材(特にSPF)は買う時点でかなり反りや曲がりがあります。安い木材は使っていくうちに確実に反ってきちゃうんですが、それでも買う時点でなるべく反りや曲がりが少ないものを選んで下さい。そうしないと組み立てる際に端と端の長さが違う…なんてことが起きます。
反りは木材を床に置いてカタカタ動くか、曲がりはホームセンターの棚の水平な所に当てて隙間ができていないか、確認してから買うようにしましょう。
ではまず、底面に穴を開けて、サイドの板を立てて木ネジで固定していきます。基本はワンバイやツーバイのSPFを使用します。規格が決まっていて、その寸歩のまま使うのでここまで一切木材を切っていません。
さぁここで初めて木材を切ります。短いサイドの板を切るのですが、もうこの時点で綺麗な四角では無いので、測ったりせずに木材を直接当てて印を付けて切っちゃいます。全く測っていないのにまぁまぁいい感じじゃないでしょうか。
四辺の板を取り付けるとこのように細長い箱の出来上がりですー。道具揃えて作業始めてからここまでたったの30分。
次は底板に水抜き用の大きめの穴を開けていきます。
ただ穴が空いているだけでもちろんいいんですが、仕上がりを良くするため穴にこんな短いパイプのような物をセットしたいと思います。はい。自己満です。
そして大きめの穴を開ける時に必要なのが”ホールソー“です。このように電動ドリルの先に装着して使うのですが、持っていなかったので買いました。安いのを買ったんですが、切れ味が心配でしたね…ドリルのパワーがそこまで無いので果たして穴が開くかどうか。
案の定ドリルのパワーも無いのでガガガ!って止まる始末..さてどうしようかと試行錯誤の結果、回転速度をマックスにして、どう言ったら良いんでしょう。若干傾けながら、切ろうとせずに歯先をこする感じで回転させていくと、少しずつではありますが徐々に溝が削られていきます。
初めは引っかかったりするんですが、そこそこの深さになったら押し付けながら力を入れて削っていくと、勢いでバコッと栓が抜けるように穴が開きます。そうしたら同じ要領で3つの穴を開けていきます。ふぅー良かった良かった。
さて底穴をしっかり開けたところで次の工程に。
これは何かと言うと、”土嚢(どのう)“です。正直気休め程度なんですが、プランターが木材なので土が直接触れてしまうと分解されて時間が経つと腐ってしまいます。なので土嚢を切って内側に貼っていき、土が直接触れないようにしていきます。ただ雨風にもさらされるし、簡単に水は滲み出ますので、まぁあったら良いかもねくらいの感覚です。
土嚢の端を切って内側の面に沿って貼っていきます。そして!写真でホチキスの芯みたいなのが見えていますが、肝心の貼る時に必要な道具が”タッカー“です。
まさしく大きいホチキスのように、ハンドルを握るとバチン!と芯が木材に刺さる仕組みになっています。私はこのタッカーをダイソーで買ったんですが、これが一つ持っておくと色々と重宝しますよ。
余談ですが、IKEAの”POANG(ポエング)”というアームチェアを持っていて、5年くらい使っていたら座面のメッシュが破れてしまいました。安かったし寿命かぁなんて思ってたら、タッカーの存在を知り、試しに丈夫な布を座面にタッカーで貼っていったら、もう全然余裕で座れました。まさか自分で修理できると思わなかったんで嬉しかったなぁ。
話は戻って、このように内側にピシッと土嚢を貼り付けられればOKです。角のところはどうしても余るので適当に折り込んで下さい。
先程水抜き用の穴を開けましたが、穴の所は土嚢に切り込みを入れ、そこへパイプを差し込みます。そして縁の隙間から水が漏れ出さないようシーリングやパテなどで塞ぎます。
これで水抜き用の穴が開いて、プランター部分の完成です!次はこのプランターの特徴である脚の部分を作っていきましょう。
脚の製作もとても簡単です。角材2本をどちらも半分で切って4本にします。そして横に渡す角材を、これまたいちいち測らずに、底板のに角材を直接当てて底板の幅で印を付けます。印の所をノコギリで切断し、3本の角材を写真のように”H型“にして木ネジで固定するだけで完成です。ではプランター部分を脚に仮置きしてみましょう。
おおおいいじゃないですか!
普通に真っ直ぐ脚を付けるか、下の写真のように斜めに付けるか。なんか斜めだと犬っぽいですね。笑 これでも可愛いんですが、ここはシンプルに真っ直ぐ付けます。
プランターと足部分を木ネジで固定したら…ついに完成でーす!
まとめ
いやぁー暑い中汗だくになりながらもなんとか完成しました。途中ドリルの充電が無くなって、チャージしたりしましたが、約3時間くらい掛かったと思います。
ちなみに木材は白木のままです。はじめ腐食防止の塗装をしようと思っていたのですが、口に入る物を育てるわけですし、仮に腐ったとしても簡単な構造なので、また作り直せばいいかくらいの感じで塗装はしませんでした。長持ちさせたいとか、風合いを変えたいって方は屋外用ステインや腐食防止の塗装などを施すと良いでしょう。
そして面倒くさければ、土嚢の内張りもせず、水抜きの穴は普通にドリルで小さい穴を多めに開けてもいいので、工具は最低でもドリルとノコギリさえあれば作れます。なのでDIYに慣れてない方でもそれほどハードルは高くないですよね。木材もSPFの規格品なので全国どこでもほぼ同じ物が手に入りますよ。
それにこのサイズでしたら、マンションなど集合住宅に住んでいる方はベランダにも全然置ける大きさです。高さが必要なかったら、脚は作らずプランター部分をブロックなどの上にヨイショっと乗せるだけでも十分でしょう。是非ご自宅の環境にあったサイズで作ってみて下さい。
それでは次回、後編の- 植え付け&収穫編 – です。通年育つものから、秋から冬に掛けて育つハーブたちを植えつけました。今からでも手に入ると思いますので、ハーブ栽培に興味ある方は参考にどうぞ。
だがしかし!実は寄せ植えでちょっと失敗してしまったことがあったので…気をつけるポイントなども書きましたのでチェックしてみて下さい。
追記
後編の”植え付け&収穫編“をアップしましたー。こちらも併せてどうぞ。