前回は中古のマクロレンズを購入し、レンズ内にカビが出ていてそれを分解&簡単な清掃をした記事をアップしました。
結果的には完全にカビ跡は消えなかったんですが、まぁ光にかざすと見える程度なので大丈夫でしょうという事で、今回は実際に愛機のα7sに装着して撮影してみました。
だいぶ更新が遅くなってしまい、今読み返すと「春になってきましたね」とか書いてますが、季節は過ぎてもう夏間近ですよ…。時空の歪みにより撮影した写真に時差が発生していますが気にしないで下さい。笑
MINOLTA MD MACRO 50mm F3.5のスペック
- レンズ構成 / 4群6枚
- 最小絞り / 22
- 最近接撮影距離(m) / 0.23
- 接撮影倍率(倍) / 0.5
- フィルター径 / φ55
- 大きさ(最大径×長さ)(mm) / φ54×55.5
- 重量(g) / 200
- 価格 (昭和56年10月21日現在) / ¥32,000 専用中間リング / ¥5,500
NEW MD 50mm F1.4と撮り比べ
ではでは私が所有しているミノルタのオールドレンズ「NEW MD 50mm F1.4」と撮り比べてみましょう。
お互い「ミノルタ NEW MD」世代の同期です。標準レンズと接写レンズという役割が全く違う二つですが、どちらも50mmの単焦点という共通点を持っています。単焦点なのでボケ味なんかも見てみたいと思います。
外観の違いはなんといってもマクロのビヨーンと伸びる胴筒。ただ胴筒納めた大きさは殆ど変わらず、重さもマクロがカタログ値200gで50mmF1.4が235gとほぼ変わらないですね。
では早速撮り比べてみたいと思います。被写体は前回の50mmF1.4の時はユーフォルビアホワイトゴーストという棒みたいな植物で、よくわかんなかったですが、笑 今回はミニ盆栽に沈丁花と和なテイストでいきたいと思います。
- MACRO / F3.5
- 50mm F1.4 / F4
- MACRO / F5.6
- 50mm F1.4 / F5.6
- MACRO / F5.6とF8の中間
- 50mmF1.4 / F5.6とF8の中間
- MACRO / F8
- 50mmF1.4 / F8
(※画像はリサイズのみ、無加工です)
ほほーぅ。こう比べてみるとやはり50mmF1.4の方がピントが合っている所の解像感というか、艶感というか良い写りしてますねー!色乗りも良いし被写体が立体的に浮かび上がっていて綺麗です。マクロの方はややのっぺりした印象。だけど思った以上にマクロもボケ味悪くないですよね。
(※画像はリサイズのみ、無加工です)
お次は接写のテストです。
1番上の写真はマクロレンズのみで最遠距離での撮影したもの。そして2番目の写真はマクロレンズのみで最近距離で撮影したもの。3番目が等倍リングを使って、さらにMAX寄った写真です。
おお!一番寄った写真はなんと蕾の先の産毛も写ってます!(写真は拡大してご覧ください)こういう写真はやっぱりIPhoneやスマホだけでは難しいですよね。マクロレンズのみでも十分寄った写真撮れますが、等倍リングを付けてで撮影した写真は肉眼で見るより細部まで見えるので、本当虫メガネを覗いたような感覚です。ここまで細部まで見えると、こんな色していたんだ!とか表面はボコボコしてるなぁとか新たな発見があったりもします。
ただ絞り値は失念してしまいましたが、ピント合わせは結構手こずりました…。ピントが合う場所が超ピンポイントなので少しブレても目立っちゃうんですよね。7回くらい撮り直しました。
それでは家の植物達の動きも活発になってきたので、新芽・新葉(その他諸々)コレクションをどうぞ。
まとめ
さてマクロレンズ実写編どうだったでしょうか?新芽たち可愛いですねぇ。私はこのレンズを買ってから、植物の写真の9割はこのレンズで撮影しています。
植物って植物自体のシルエットというか造形も魅力的なんですが、日に透けた葉脈や、花のグラデーション、表面のテクスチャーなどディティールも本当に美しいんですよね。
そんなディティールを撮影しようとするとスマホのカメラでは限界があるし、じゃあ気合い入れてカメラで撮るか!といざファインダーを覗くと近くまで寄れなかったりします。
そんな時にマクロレンズがあると顕微鏡を覗いたように近くまで寄れるし、先程も書いたようにこんなところに棘があったんだ!とか、表面に薄っすら産毛が生えてるのね!とか新たな発見もあります。
めちゃくちゃ植物専用のレンズみたいな書き方しちゃってますが、(笑) 愛情込めて育てた植物の写真をInstagramとかSNSでアップしてるという人は多いと思います。かくいう私もそうです。
(しれっと宣伝)
そんな時に植物の魅力を120%伝える為にもマクロレンズでの撮影は本当オススメです。
一眼レフのカメラがない方でもこういう商品もあるようなのでまずはスマホで試してみても良いんじゃないでしょうか?
最後に、初め方の写真では蕾だった長寿梅もパァーッと花が咲きました。思った以上に花がオレンジ!(この長寿梅は今ではもう一段階違うステージに行っています。今度Instagramに現在の様子をアップしますね。)