どこの国のバイヤーも言うけど、今、世界一レコードが安い国は日本。日本のレコードは海外のバイヤーにどんどん買われていっている。そして海外に出て数が少なくなると値段が高くなる。たぶん、値段が高くなってから日本人はレコードを探し出す。
— 馬場正道 (@babamasamichi) 2018年10月28日
たまたまTwitterで見かけたレコ屋の方のTweetだが、訪日外国人がレコードを求めて日本を訪れるという事をテレビなどで見て、「ホンマかいな」と思っていたが、あながち間違っていないということだろう。
私自身も、もちろんレコ屋にも行くのだが、最近はリサイクルショップチェーンの”ハードオフ”でレコードを探すことが多い。
ハードオフは割と前からレコ好きには有名なディグスポットで、特にDJやトラックメイクをしている方々にとってネタを掘りに行くことも多いのではないだろうか。あのTofubeatsの”ハードオフビーツ”という企画(¥1000の予算でハードオフに売っているレコードを購入し、そのネタだけでトラックを作る企画)から更にディガーたちが全国のハードオフへ一挙に押し寄せたのではないかと想像する。(あくまで想像)
先日もジルベルト・ジルなどブラジル系の日本盤を数枚掘ってきたが、値段もレコ屋に比べて1~2割安いし、日本盤は特に盤質が良い。私自身コレクターではないので擦れまくったオリジナルより綺麗な日本盤の方がよっぽどストレス無く聴ける。
一般的に(ちょっと前の私も)レコードってアメリカやヨーロッパからバイヤーが買い付けて来るんでしょ?と想像する人も多いと思うが、実際欧米に物は少なく、しかも手荒に扱うので盤質がどれも悪い。なので海外のバイヤーは盤質の良いレコードを求めて日本に来るのだ。しかもジャズなどのレコードは集めていた世代が鬼籍に入り家族がリサイクルショップへ売りに来る。だからハードオフは安くて品揃えが何気に豊富なのだ。
しかし昔はもっと二束三文で売り出されていたのを、店側は最近のアナログブームを認知しているので、値段も中古市場の相場と大差は無くなってきている。だが上のTweetの通りまだまだレコードが安く手に入る時期なので、これからレコードを聴くという方は今のうちに掘っておいたほうが良いだろう。